「ひとりはみんなのために」
小学校の時に担任に言われた、その言葉がずっと嫌いだった。
理由は単純。
期待されると張り切ってしまう。お願いされたら応える。「期待してもらってる」と思って、自分のキャパを超えてできないことまでやり遂げようとする。
いつまでそれが続くのか。否、結果無理は続かない。
起業して気づいた。「できないことはやらない」って決めたら、人生が変わった。
それでも長い間、「ひとりはみんなのために」という言葉の呪いに縛られていた。じゃあ、みんなは私のためにしてくれるのか。そういう問いがずっとあった。
でも、今は違う。
「チーム全体の利益を見る」という視点を手に入れた。
自分の利益だけを追求したら、自分のキャパの中でしか稼げない。でもチームの利益を追求したら、チーム全体の利益は個人の利益とは比べものにならない。個人が集まってチームだから。
Heaven のスタッフたちを見ていると、その答えが見える。
非番なのに好きで飲みに来る。自分も客できているのに、その日のスタッフを手伝う。自分のオリシャンの営業だけでなく、他のスタッフのオリシャン営業をする。
その場面を見た時、思う。「みんないい子だなあ」と。
それは強制ではない。「ひとりはみんなのために」という義務ではなく、チームが好きだから。
自分のキャパって何か。いま思うのは、「Heaven(店名) という空間を守るくらい」ってこと。その空間があれば、個の限界は超える。
期待に応えるために無理するのではなく。
自分が守れる範囲を知って。チーム全体を見る。
それが、ひとりで抱え込む人生からの解放だった。




